実はですね、わたし、魔法の言葉を知っているんです。
いえ、正確にはかつて教えてもらったんです。
それをつい先日、後輩へ使ったんですが、なかなか効果がありました。
その後輩は、とても可愛らしく一生懸命な女性です。 きめ細やく物事を丁寧に進めることが彼女の得意とするところで、またそれが彼女のプライドでもありました。
若干完璧主義なところもありました。 なので、仕事で、どうしても外部的要因で不完全な形になってしまうとき、一生懸命にやっている分、とても悲しくなってしまうそうです。
「もう諦めました。わたし、今は自分をまげて過ごしているんです。」
そんな風に苦しみを吐露していました。
話を聞いていて気づいたことがあります。彼女の良さである、より良いものを目指す姿勢、「こうあるべき」だけど思うようにいかないことへの「くやしさ」
彼女は自分で自分を許せないのです。本当はもっと完璧なはずなのに、本当はもっとできるのに、なんで出来ないの？と責めているようでした。
その時ふと、以前教えてもらった魔法の言葉が思い浮かびました。うまくいかない自分、苦しんでいる自分、悲しんでいる自分、そんな自分をまるっと認めてあげる魔法の言葉。
それはですね・・
自分の胸に手を当てて「そんなわたしも可愛いな～」って言葉に出して言うんです。
そして、自分に対して微笑む。
たったそれだけ。
うまくいかない自分、苦しんでいる自分、すべて一生懸命だから。
だから認めてあげよう。「そんな私可愛いな～っ」って。
せめて自分は自分を認めてあげよう。
彼女にこの魔法の言葉を教えたら、今にも泣きそうな辛そうなお顔がふわりと緩みました。
このミーティングのあと、再度打ち合わせをしたら、どうやらこの魔法の言葉を習得したらしく（机の前に貼っているらしい）、何かあったら「そんな私可愛いな～」って言っているとのこと。
何より、この言葉、自分で言ってて笑えて来るのがいい。 自分のこと可愛いとか言っちゃってるよ、自分(笑)ってぷぷって吹き出す。そして笑顔が戻ったら、また前を向いて歩きだせばいい。
そんな魔法の言葉。教えてくださったのはヨガの先生でしたが、おかげで私もずっと魔法にかかっています！ 読んでくださった方、ぜひやってみてください！
